サンルームのデメリットと対処法|メリットもあわせて紹介

サンルームは開放感があり、天候を気にせず洗濯物を干せるなど、多くの魅力を持つ空間です。
しかし、設置後に「思ったより暑い」「洗濯物が乾きにくい」「固定資産税がかかるとは知らなかった」など、後悔するケースも少なくありません。
サンルームを快適に活用するためには、事前にデメリットを理解し、適切な対策を講じることが重要です。
本記事では、サンルームの主なデメリットとその対処法について詳しく解説します。設置を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
サンルームのデメリットと対処法
サンルームを設置する際には、注意すべきデメリットを把握しておく必要があります。
知らずに設置してしまうと、後悔する原因になることもありますが、適切な対策を講じることで、サンルームの魅力を最大限に活かすことができます。
ここでは、サンルームのデメリットと対処法を具体的に見ていきましょう。
洗濯物が乾きにくい場合がある
サンルームは、天候を気にせず洗濯物を干せる便利な空間ですが、外干しと比べて洗濯物が乾きにくいことがあります。
ガラス窓で囲まれた空間のため風通しが悪く、日当たりの条件によっては乾きにくくなるでしょう。
特に雨の日は湿気がこもりやすく、冬場は気温が上がりにくいため、乾きにくいと感じることもあるかもしれません。
サンルームで洗濯物が乾きにくい場合の対策として、以下の方法が有効です。
・小まめに換気をする
・扇風機やサーキュレーターで風を当てる
・風を取り込みやすい窓のあるサンルームを設置する
・換気扇の付いたサンルームを設置する
これらの対策を取り入れることで、サンルームでも快適に洗濯物を乾かすことができます。
暑さを感じやすい
ガラスで囲まれたサンルームは、外気温や直射日光の影響を受けやすく、特に夏場は温室のように室温が上昇しやすくなります。
また、換気が不十分だと熱がこもり、熱中症のリスクが高まることもあるため注意が必要です。
サンルームの暑さを軽減するためには、以下の対策がおすすめです。
・断熱効果のある屋根材を使用する
・サンルームの屋根にシェード(日除け)を設置する
・すだれや遮熱フィルムを活用する
・換気しやすい設計にする

サンルームを設置したお客様からは、「思っていた以上に暑かった」といった声も多く、後からシェードを追加するケースもあります。快適に使うためにも、暑さ対策を事前に検討しておくと安心です。
外から見えやすい
サンルームはガラス張りのため、室内から景色を楽しめる一方で、外からも中の様子が見えやすくなります。
特に、1階にサンルームを設置した場合、通行人や近隣の視線が気になることがあるため、プライバシーを確保するための対策が必要です。
少しでも外から見えにくくなるようにするには、以下のような対策があります。
・カーテンを取り付ける
・目隠しパネルやフィルムを活用する
・すりガラスを仕様にする
・2階にサンルームを設置する
なお、これらは防犯対策にもなります。適切な対策を講じることで、プライバシーを守りながら快適にサンルームを活用できます。
屋根部分の掃除が手間に感じる
サンルームの屋根は高い位置にあり、掃除しにくい点もデメリットの一つです。
特に透明な屋根の場合、放置すると汚れが目立ちやすいため、定期的な清掃が必要です。
また、雪の多い地域では、積雪による屋根の負担を軽減するために雪下ろしが必要になることもあるでしょう。
サンルームの屋根の掃除を楽にする方法として、以下の方法が挙げられます。
・ホースを使って水をかけて洗浄する
・2階などの高い位置から水をかける
・専門業者に依頼する
これらの方法を活用することで、手間を減らしつつサンルームの美観と安全性を保つことができます。
住宅の保証に影響が出る可能性がある
サンルームを設置すると、住宅の保証が受けられなくなる場合がある点にも注意が必要です。
サンルームは住宅にビスを打ち付けて設置することから、建物の構造に影響を与えることがあるため、施工内容によっては保証の対象外となるケースがあります。
保証が適用されるかどうかは、住宅メーカーや工務店によって異なるため、設置前に家を建てた会社に相談しておくと良いでしょう。
固定資産税がかかる場合がある
サンルームの構造によっては、固定資産税が発生する場合があります。
特に以下の条件を満たす場合、家屋として扱われるため、課税対象となる可能性が高まります。
・外気分断性:屋根や壁があり、屋内と同様の構造を持つ場合
・土地定着性:基礎工事が施され、簡単に移動できない構造の場合
・用途性:居住スペースや作業スペースとして利用される場合
一方で、テラス囲いなど簡易な構造のものであれば、固定資産税の課税対象外となることも。
固定資産税の適用条件は自治体によって異なるため、サンルームの設置を検討する際は、事前に自治体の窓口で確認しておきましょう。
外装工事の費用が膨らむ場合がある
サンルームを設置していると、外壁塗装や屋根のメンテナンス時に、追加の費用が発生することがあります。
サンルームの屋根や構造物が足場設置の妨げになる場合、取り外し作業が必要になり、その分コストがかさむためです。
このような費用を抑えるためには、外壁塗装や屋根のメンテナンスを事前に済ませてからサンルームを設置することが望ましいでしょう。
これにより、将来的なメンテナンスの手間や追加費用を抑えられます。
サンルームは後付けできる?設置可否や事前に確認しておくことを紹介>>
サンルームにはメリットも多くある
サンルームにはデメリットといえる側面もありますが、それ以上に多くのメリットがあります。
設置を迷っている方は、メリットとデメリットを総合的に判断することが大切です。
ここでは、具体的なメリットをご紹介します。
雨や花粉を気にせず洗濯物を干せる
サンルームのメリットの一つは、雨や花粉、PM2.5などの環境要因を気にせずに洗濯物を干せることです。
外干しの場合、天気や時間帯、花粉の飛散状況を考慮し、状況に応じて干し方を工夫する必要があります。
特に花粉の季節には、洗濯物に付着した花粉を室内に持ち込まないよう、取り込む前に手で払うなどの対策が推奨されています。
サンルームなら天候や花粉の影響を受けずに干せるため、こうした手間を省くことができます。「外干しするか室内干しにするか」を悩む必要がなくなり、家事の効率がアップするでしょう。
さらに、すりガラス仕様のサンルームを選ぶことで、通行人や近隣の目を気にせず、自由なタイミングで洗濯物を干せるのも魅力です。

鈴与ホームパルでサンルームを設置したお客様の多くは、「天候や花粉を気にせず洗濯物を干せる点」に魅力を感じ、導入を決めています。
部屋に開放感が生まれる
サンルームを設置することで、住まいに開放感がプラスできます。
ガラス張りの構造により、自然光がたっぷり入り、部屋全体が明るくなるでしょう。これにより、リビングやダイニングが広々と感じられ、心地よい空間が生まれます。
また、サンルームをリビングの延長として設置することで、室内と庭の一体感が生まれ、より広がりのある住環境を実現できます。
部屋の断熱性が高くなる
サンルームをリビングやダイニングに隣接させることで、断熱効果も期待できます。
サンルームが外気との緩衝空間となることで、室内に直接冷気や熱気が入りにくくなり、夏は涼しく、冬は暖かく過ごしやすくなるでしょう。
また、断熱性が高まることで冷暖房効率がアップし、エアコンの使用を抑えられるため、電気代の節約にもつながります。
省エネ対策として、サンルームの導入を検討するのもおすすめです。
家庭に合った活用方法がある
サンルームは、洗濯物を干すスペースとしてだけでなく、次のようなさまざまな用途に活用できます。
・子供やペットの遊び場
・ガーデニングスペース
・趣味やくつろぎの空間
例えば、子供やペットの遊び場として活用することで、天候に左右されず自由に遊ばせることが可能です。
リビングや庭とつながる設計なら、家族の目が届きやすく、安全性も向上します。
ガーデニングスペースとしてもおすすめで、日光がしっかり入るため、観葉植物の栽培や家庭菜園を楽しむのに最適な環境といえます。
また、読書や手芸、絵画などに集中できるリラックススペースとしても活用でき、自然の景色を眺めながら快適な時間を過ごせるでしょう。

サンルームは、お月見や家族団らんの場としても活用できます。屋外よりもプライベート感があり、リラックスして過ごせるのも魅力です。
まとめ
サンルームには、「天候に左右されず洗濯物を干せる」「部屋に開放感をもたらす」などのメリットがあります。
一方で、暑さや寒さの影響を受けやすいことや、外からの視線が気になるなどのデメリットもあるため、事前に対策を講じることが大切です。
また、住宅の保証や固定資産税への影響についても、ハウスメーカーや自治体に確認しておくと安心でしょう。
サンルームの設置で後悔しないためにも、ライフスタイルや住環境に合った形で導入し、メリットを最大限に活かすことが大切です。
気になる点があれば、リフォーム会社に相談し、自宅に最適なプランを提案してもらうのがおすすめです。
サンルームの設置を検討されている方は、鈴与ホームパルにお気軽にご相談ください。