COLUMNリフォーム豆知識
外壁・屋根 2025.02.14

外壁塗装をしないとどうなる?プロが教えるリスクと対応策

外壁塗装をしないとどうなる?プロが教えるリスクと対応策

外壁塗装は住宅を長持ちさせるための重要なメンテナンスですが、「今するべきか」「もう少し様子を見ても大丈夫か」と悩まれる方も多いでしょう。

しかし、外壁塗装を先送りにすると、住宅の外観が損なわれるだけでなく、建物の寿命を縮めたり、予想以上の修繕費用がかかったりするリスクがあります。

ここでは、外壁塗装をしないことで起こり得る具体的なリスクを解説します。適切なタイミングで外壁塗装をするために、ぜひ参考にしてください。

外壁塗装をしないと起こり得るリスク

外壁塗装をせずに放置しておくと、以下のようなリスクが発生します。

・住宅の外観が悪くなる
・住宅の寿命が短くなる
・メンテナンス費用の増加

それぞれのリスクについて、詳しく見ていきましょう

住宅の外観が悪くなる

外壁塗装を行わないと、目に見える形で住宅の美観が損なわれていきます。以下のような現象が発生し、住宅の外観が悪くなってしまうのです。

・ひび割れ
・色あせ
・コケ
・カビ
・剥がれ

外壁は、紫外線や風雨の影響により、色あせや塗膜の剥がれが進行し、次第にくすんだ印象になっていきます。また、湿気の多い場所ではカビやコケが発生しやすく、これらが外壁に付着すれば、建物全体の印象を悪化させるでしょう。

外壁の状態は、住宅を売却する際の重要な評価基準の一つでもあります。外壁の適切なメンテナンスは、資産価値の維持にもつながるのです。

鈴与ホームパル

外壁の美観を保つために高圧洗浄機などで清掃するというお話も耳にしますが、かえって塗膜を傷つけてしまうことも考えられるため、推奨はできません。

住宅の寿命が短くなる

外壁塗装を怠ることは、住宅の寿命を大きく縮める原因となります。

外壁塗装は建物を雨風や紫外線から守るバリアの役割を果たしています。外壁塗装をしないまま放置しておくと、防御機能が著しく低下し、住宅の劣化が進みます。

とくに深刻なのは雨水の内部侵入(雨漏り)です。雨漏りは、木材の腐食やカビの発生、さらにはシロアリ被害といった二次被害を引き起こす可能性があります。

これらの問題は建物の構造自体にダメージを与え、耐震性や耐久性の低下につながります。最悪の場合、住宅の建て替えなど、より大規模な修繕が必要になってしまうでしょう。

メンテナンス費用の増加

外壁塗装をしないでいた結果、外壁や住宅内部の構造にトラブルが起こると、外壁塗装にかかる以上の費用が発生します。

部分的な塗料の剥がれ・ひび割れであれば、外壁塗装で対処できるでしょう。しかし、下地まで劣化していれば、外壁材を張り替える必要があります。内部構造が劣化していれば、骨組みから修理しなければなりません。

定期的に外壁塗装をすれば、余計な修繕費用がかからず、メンテナンスにかかるトータルコストを抑えられます。

外壁塗装をするべきか迷ったら確認したいポイント

外壁塗装をすべきかどうか迷ったときは、使われている塗料の耐用年数や、外壁に現れる症状を参考にしましょう。それぞれのポイントについて詳しく説明します。

塗料の耐用年数

使われている塗料の耐用年数が過ぎている場合は、外壁塗装を検討しましょう。外壁塗料の種類ごとの耐用年数は下表のとおりです。

外壁塗料の種類耐用年数の目安
アクリル3~8年
ウレタン5~10年
シリコン10~13年
シリコン(ラジカル制御型)12~15年
フッ素15~20年
無機15~25年

耐用年数を過ぎると、防水性や耐久性が下がって、雨風や紫外線のダメージから外壁を守れなくなります。

外壁や構造の内部のトラブルを防止するためにも、耐用年数を目安に外壁塗装を検討しましょう。

外壁に現れる症状

外壁塗装が必要なタイミングを判断するときは、塗料の耐用年数とあわせて、外壁に現れる症状を確認しましょう。

以下のような症状は、外壁塗装の時期を検討するサインとされています。

・ひび割れ
・浮き、膨れ、剥がれ
・チョーキング(手や指で外壁を触れると白い粉が付く)
・色あせ
・藻やコケ、カビの発生
・コーキングの劣化
・鉄部分のサビ

なかでも、幅0.3mm以上のひび割れ、塗料の浮き・膨れ・剥がれは、下地や外壁材にも影響を及ぼす可能性があります。できるだけすぐに専門業者に相談をしましょう。

外壁塗装は何年ごとがベスト?適切な頻度と外壁に現れる症状とは>>

鈴与ホームパル

外壁塗装のタイミングは、耐用年数などの参考情報も踏まえたうえで、お住まいの外壁の状態をもとに判断することが大切です。鈴与ホームパルでは、外壁塗装後に定期点検を行っておりますのでぜひご活用ください。

外壁塗装の必要性を遅らせるためにできること

塗料や外壁材の選び方によっては、次に外壁塗装が必要になるまでの期間を伸ばすことができます。以下で、詳しい方法について解説します。

耐久性に優れた塗料を選ぶ

外壁塗装の際に耐久性に優れた塗料を選ぶことで、次の塗装までの期間を延ばせます。

外壁塗料に使われる塗料は多岐にわたり、それぞれ耐久性やコストが異なります。無機塗料やフッ素といった耐久性に優れる塗料は、1回あたりの費用こそ高くなるものの、長期間の使用が可能なため、外壁塗装の回数を減らすことができます。

外壁塗装の回数が減れば、外壁塗料費以外にかかる、足場設置費用などの諸経費を節約できるため、コストパフォーマンスの向上が期待できるでしょう。外壁塗装をする際は、専門業者に相談しながら適切な塗料を選びましょう。

高耐久の外壁材に張り替える

外壁塗装と同時に、金属サイディングなどの高耐久な外壁材に張り替えるのも、効果的な選択肢のひとつです。

外壁塗装だけを実施するよりも費用はかかりますが、長期的に考えるとメリットが大きい方法です。

例えば、今後2回以上の外壁塗装が必要だと予想される場合、高耐久な外壁材に張り替えることで、外壁塗装の回数を減らせる可能性があります。これにより、メンテナンス費用の総額を抑えることにつながります。

ただし、外壁材の張り替えが適しているかどうかは、外壁の状態や住まいの環境によって異なります。そうした選択肢も視野に入れながら、専門業者に相談して最適な方法を見つけましょう。

鈴与ホームパル

鈴与ホームパルが請け負った施工のなかには、張り替えのような費用がかかる施工は定年を迎える前に実施しておきたいといったお考えのもと、外壁材の張り替えを実施したお客様もいらっしゃいました。

まとめ

外壁塗装は、住宅の美観を保つだけでなく、余計な修繕費用を抑えるためにも重要な役割を果たしています。

外壁塗装をせず放置しておくと、ひび割れや色あせ、カビの発生などに加え、雨漏りや木材の腐食といった、深刻な問題を引き起こす可能性があります。

外壁塗装をする際は、耐久性の高い塗料を選んだり、場合によっては外壁材を張り替えたりすることで、次回の外壁塗装を遅らせることができます。外壁塗装の必要性やタイミングで悩んだら、専門業者への相談がおすすめです。

鈴与ホームパルでは、経験と知識が豊富なアドバイザーがお客様のお悩みに応じて最適なプランをご提案します。ぜひ一度ご相談ください。

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