COLUMNリフォーム豆知識
外壁・屋根 2024.04.01

屋根の葺き替え工事の費用相場はどれくらい?費用の抑え方も紹介

屋根の葺き替え工事の費用相場はどれくらい?費用の抑え方も紹介

屋根の葺き替え工事とは、今ある屋根材を取り除き、新しい屋根材を張り直す工事のこと。

築年数が経過し、「屋根の劣化が気になる」「雨漏りを直したい」「地震や台風に備えたい」という方は、葺き替え工事をすることでお悩みを解決できます。

ただし、葺き替えは屋根リフォームの中で最も大掛かりな工事となるため、費用もそれなりにかかります。

今回は、 屋根の葺き替え工事の費用相場と、費用負担を減らすポイントをご紹介します

屋根の葺き替え工事の費用相場

屋根の葺き替え工事にかかる費用は、屋根の大きさや新設する屋根材の種類によって変わります。

ここでは、屋根面積を80〜100㎡(一般的な2階建て住宅の平均値)とし、新設する屋根材をガルバリウム鋼板とした場合の費用相場をご紹介します。

併せて、工事の内訳も見ていきましょう。

費用相場

■一般的な2階建て住宅の屋根面積(80~100㎡)の場合

施工内容費用相場(総額)※
和瓦からガルバリウム鋼板約300万円~
※屋根材+工事費込み

和瓦からガルバリウム鋼板の屋根材にした場合の費用相場は、約300万円〜です。ここには、下地の補修または張り替え費用も含まれているため、雨漏りの根本解決につながります。

なぜ、和瓦からガルバリウム鋼板への交換を例に挙げたかというと、葺き替え工事は屋根の軽量化、つまり耐震性の向上を目的とすることが多いためです。

そのため、重さのある和瓦から、軽量で耐久性のあるガルバリウム鋼板に張り替えることが一般的。

金属屋根の中でもガルバリウム鋼板はコストパフォーマンスが高く、リフォームはもちろん、新築でも人気の高い屋根材です。

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もちろん、和瓦以外の屋根を葺き替えることも可能です。その場合は、葺き替えよりも安価なカバー工法も選択できます。

費用・工事の内訳

次に、葺き替え工事の費用を構成するものを見ていきましょう。葺き替え工事では、一般的に以下のような作業・工事を行ないます。

・足場の設置
・養生
・既存屋根の撤去・処理
・下地(野地板)の補修または張替え
・防水シートの張り替え
・新しい屋根材の設置
・棟(むね)の設置
・雨どいの修繕、または新設
・アンテナなどの再設置
・軒先・ケラバの設置
・管理費・諸経費

屋根の状態によって、各工程でかかる費用は異なります

たとえば、既存屋根がスレートの場合はアスベストが含まれていることがありますが、この場合は撤去代と処理代が高額になるケースが多いです。

また、 お住まいの立地も関係してきます。車両の進入経路がなかったり、駐車スペースを確保できなかったりする場合は、別途搬入費用がかかることも。

現地調査を依頼し、見積もりを取って総額を把握しましょう。

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ちなみに、カバー工法との大きな違いは、既存屋根の撤去・処理費がかかる点です。

屋根の葺き替え工事の費用負担を減らすポイント

先述のとおり、屋根の葺き替え工事の費用相場は約300万円〜と、リフォームの中でも高額の工事となります。

そのため、できる限り費用を抑えたいという方は多いでしょう。ここでは、葺き替え工事の費用負担を減らす工夫をご紹介します。

他のリフォームと同時に行う

屋根の劣化や不具合が気になる頃には、外壁の塗り替え時期を迎えていることが多いです。

外壁塗装と同時に葺き替え工事を行うと、合計金額は高くなりますが、足場の設置や養成を1回で済ませられるため、結果的に費用を抑えることにつながります

足場代の相場は約15万〜25万円なので、数十万円のコスト削減が可能です。

太陽光発電の導入を考えている方は、葺き替え工事のタイミングで検討してみるのも良いでしょう。

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足場や養生が必要な工事と一緒に行うのがポイントです!

外壁塗装の時期についてまとめた記事もございます。

外壁塗装、塗り替え時期の目安はいつ頃?おすすめの季節もご紹介>>

補助金制度を活用する

屋根の葺き替え工事では、補助金制度を利用できるケースがあります。補助額の上限が100万円以上のものもあるため、積極的に活用したいところです。

葺き替え工事を対象とする補助金・助成制度は次の3つです。

・長期優良住宅化リフォーム推進事業
・住宅・建築物安全ストック形成事業
・自治体独自の補助金・助成制度

制度によって対象工事や申請期限などの条件は大きく異なります。詳細は、各制度のホームページを確認してください。

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なお、経年劣化を理由とした工事で受給できるケースは少なく、屋根の軽量化や耐風対策がメインとなっています。

屋根の葺き替え工事で利用できる補助金制度については、こちらの記事で詳しく解説しています。

【2024年版】屋根の葺き替え工事で活用できる助成金・補助金制度 >>

相見積もりをする

葺き替え工事にかかる費用は、ご自宅の屋根の状態や形状、依頼する業者によって変わります。できれば3社程度に相見積もりをとり、費用の傾向をつかんでおくといいでしょう。

相見積もりによって費用を抑えられるというより、金額に納得して工事を進められるようになります

また、工事費用は安いほうが望ましいですが、安さだけで選ぶのはリスクが高いです。屋根リフォームは住宅の性能に関わる工事のため、技術力の高さが求められます。

金額だけでなく、実績や評判、見積もり依頼時の対応などを総合的に見て判断しましょう

屋根の葺き替え工事の費用相場まとめ

屋根の葺き替え工事の費用について詳しくご紹介しました。住まいにおいて、屋根は最もダメージを受けやすい場所である分、リフォームにも少なくない金額がかかります。

また、不具合の症状やお困りごともお客様それぞれで異なります。当社にも、「雨漏りがして困っている」「地震の際に瓦が落ちそうで心配」「軒天井にカビが生えているけど大丈だろうか…」など、さまざまなご相談が寄せられています。

鈴与ホームパルでは、 お客様の家を守るためにはどうすればいいのかを一緒に考え、最適な方法をご提案させていただいております。お困りの際は、お気軽にご相談いただけると嬉しいです。

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