COLUMNリフォーム豆知識
キッチン 2022.04.01

キッチンの高さは90センチだと高すぎる?後悔しない高さの選び方とは

キッチンの高さは90センチだと高すぎる?後悔しない高さの選び方とは

キッチンの高さは、85cmが標準といわれています。近年は身長が高い人が増えていることもあり、高さ90cmのキッチンを検討する人も多いようです。

ところが、キッチンの高さについて調べてみると、「迷ったら高めがおすすめ」という方もいれば「90cmで後悔」というケースもあり、「結局どうやって決めたらいいの?」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

今回は、高さ90cmのキッチンを選んで後悔する人が多い理由や、後悔しないためのポイントをご紹介します

キッチンの高さが90センチで後悔する人が多いのはなぜ?

まずは、高さ90cmのキッチンを選んで後悔するケースについて考えてみましょう。キッチンの高さの決め方としては、身長を基準に算出する方法が一般的です。

なぜ身長を基準にキッチンの高さを決めてしまうと、後悔する場合があるのか、詳しく確認していきましょう。

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「キッチンの高さ」とは、基本的に「ワークトップ(作業台)の高さ」を指します。

身長に基づいた計算式で決めたため

「身長」を基準にキッチンの高さを決める場合には、次の計算式を使うのが一般的です。

【計算式】

・身長(cm)÷2+5cm

上記の計算式を用いると、身長が150cmの人は80cm、160cmの人は85cm、170cmの人は90cmといったように、それぞれに最適なキッチンの高さが求められます。しかし、同じ身長でも、腕の長さや腰の位置は異なります

たとえば身長が170cmの方でも、腰の位置が高かったり、腕が短めだったりすれば、高さ90cmのキッチンは低いと感じるかもしれません。反対に、腰の位置が低い方や腕が長い方の場合、高さ90cmのキッチンは高いと感じることもあるでしょう。

こうした身体的特徴を考慮せず、身長だけで決めてしまうと、90cmのキッチンでは高すぎる可能性があるのです

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同じ身長でも、高さ90cmのキッチンが合うかどうかは人によって異なります。

キッチンの高さを決める際に押さえておきたいポイントは、以下のページにて確認できます。あわせてチェックしてみてください。

キッチンの高さは使いやすさに直結!「身長」と「肘高」を踏まえて考えよう>> 

キッチンの高さが80センチや85センチでも後悔することはある

ここまで、高さ90cmのキッチンを選んで後悔してしまう理由について考えてきましたが、80cmや85cmでも後悔するケースはあります

ワークトップの高さは、日本工業規格(JIS)により80cm・85cm・90cm・95cmに定められていますが、なかには、この高さのキッチンでは合わない人もいます。

たとえば、身長が155cmの人は、「身長(cm)÷2+5cm」で計算すると82.5cmが最適な高さになりますが、82.5cmのキッチンは多くありません。したがって、少し低めの80cmか、少し高めの85cmのどちらかを選ぶことになるでしょう。

このような場合、少し高めの85cmをおすすめする傾向がありますが、身体的特徴によっては「高すぎる」または「低すぎる」と感じてしまうかもしれません。

もちろん、高さ85cmのキッチンが目安となる身長160cmの人でも、実際に使ってみたら合わない可能性は十分に考えられます。「80cmや85cmのキッチンを選べば大丈夫」とは一概に言い切れないのです。

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身長に合わないキッチンは、肩こりや腰痛の原因にもなるため、慎重に考えましょう。

キッチンの高さ選びで後悔しないために知っておきたいこと

調理をする際は、腰が曲がりすぎず、肘と肩が上がりすぎない姿勢をキープできるのが理想です。キッチンの高さを決める際は一度ショールームに足を運び、使用感を確かめることをおすすめします。

ここでは、キッチンの高さ選びで押さえておきたいポイントをご紹介します。

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ショールームに行けない場合は、自宅のキッチンを測ってそれぞれの高さを確認してみましょう。
5cm程度の厚みのあるアイテムを使って、キッチンの高さが変わると感覚がどう変わるのかを疑似体験するのもいいですよ!

肘高や腰の位置

まずは、「身長(cm)÷2+5cm」で導き出した高さのキッチンを探して使用感を確かめてみましょう。自分に合っているかどうか判断しづらいときは、「肘高」とキッチンの高さに注目してみてください。

包丁で食材を切る、シンクで食器を洗うといった動作は、「肘」を起点に前腕を上下して行います。そのため、キッチンの高さは、肘よりも10~15cmほど低くなっていると使い勝手がよくなります

また、腰の位置が高い方は、「身長(cm)÷2+5cm」で出したキッチンの高さでは低く感じやすい傾向があります。その場合も、「肘高-10cmから-15cm」を基準にチェックしてみるといいでしょう。

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キッチンメーカーによっては、2.5cm刻みで展開している商品があるかもしれません。ショールームの担当者に確認してみてくださいね。

足元の高さ

キッチン高さを確認する場合は、実際の調理環境をできるだけ再現しましょう。普段キッチンでスリッパをはいている方は、ショールームを訪れる際には必ずスリッパを持参することをおすすめします

スリッパによりますが、底の厚さは数cmほどあります。かかとが高いタイプのスリッパなら、5cm以上はあるかもしれません。足元の高さが数cm変われば、キッチンの使用感もそれなりに変わるもの。スリッパは忘れないようにしましょう。

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意外と見落としがちなのがキッチンマットの厚さです。すでに使っているマットがあれば厚さを採寸し、新しく購入する場合は厚さを確認しておきましょう。

手元の高さ

キッチンが高すぎると包丁を握る手に力が入りにくく、食材を切りにくく感じることも。キッチンの高さを決める際は、まな板の厚みも考慮に入れたいところです。

厚めのまな板を愛用している方は、ワークトップの高さにまな板の厚みがプラスされることを忘れないようにしましょう

あわせて、コンロの高さもチェックします。ガスコンロが高すぎると、鍋を振ったり、寸胴鍋のように深さのある鍋を混ぜたりするときに大変かもしれません。

とくに、ガスコンロの場合は、五徳の分の高さがプラスされるので、その点を忘れないようにしましょう。

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システムキッチンは基本的に、「ワークトップだけ高くする」「ガスコンロだけ低くする」といった調整ができません。
だからこそ、高さを決める際はじっくり考えることをおすすめします。

キッチンの高さは後悔しないように選ぼう

今回はキッチンの高さ選びで後悔してしまう理由をご紹介しました。実際、キッチンリフォームで高さを変更する場合、お使いのキッチンよりも「高くしたい」というご要望のお客様が多いです。

ただし、高くすれば必ず使いやすくなるとは限りません。「85cmと90cmで迷って90cmにしたら、高すぎて使い勝手が悪くなってしまった」と後悔する可能性もあるのです。

だからこそ鈴与ホームパルでは、ヒアリング・お打ち合わせにじっくりと時間をかけています。完成後にお客様が後悔されることがないよう、細かい部分も確認することを心がけています。

少しでも不安な点があれば、お気軽にご相談くださいね。

この記事のポイント・腕の長さや腰の位置といった身体的特徴を踏まえて、キッチンの高さを決める
・スリッパやまな板の厚さといった高さも考慮する
・ご自宅のキッチンやショールームで実際の高さを確認する
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