リビング増築で広々とした空間に!費用、工期、注意点を知っておこう
家族が増えたり、お子さんが成長したりすると、「リビングが狭くて、のびのびと過ごせない」と感じることはありませんか?そんなとき検討したいのが、リビングの増築です。
しかし、増築といっても敷地のどの部分を使えばいいのか、費用はどのくらいかかるのか、仮住まいは必要なのか、など、わからないことは多いものです。
そこで今回は、リビング増築のリフォーム方法から、費用や施工期間、注意点などを解説します。リビングを広くしたいときの選択肢の1つとして押さえおきましょう。
施工事例もご紹介しているので、ご自宅と照らし合わせながら見ていきましょう。
そもそもリビングの増築リフォームってどんなもの?
増築とは、建物の床面積を増やすことをいいます。リビングの増築リフォームは、以下のような方法で行うことが多いです。
【リビング増築のリフォーム方法】
・庭の一部をリビングにする
・サンルームを設置してリビングの延長として使う
実は、増築のご相談をいただいてご自宅を訪問した際、隣室の不要な物を精査してみると、増築せずとも「間取り変更」で対応できるケースが少なくありません。
そのため、この記事では「間取り変更によるリフォーム」もふまえてご紹介していきます。ちなみに、間取り変更のリフォームでは、以下のようなケースで行うことが多いです。
【間取り変更のリフォーム方法】
・ ダイニングとリビングの間仕切りをなくしてリビングを広くする
・ 隣接の部屋とつなげてリビングを広くする
断捨離すると、荷物で埋まっていた部屋がきれいに片付くことが多いです。
リビング増築リフォームの費用相場と施工期間
工事内容 | 費用相場 | 工事期間 |
庭の一部をリビングにする | 300~400万円 | 2週間程度 |
サンルームを設置する | 200〜250万円 | 6~7日 |
間仕切りをなくして広げる、 隣接の部屋とつなげる | 50万円~ | 1~2週間 |
庭の一部をリビングにする場合は、6畳くらいの広さで300〜400万円程度です。後ほど改めてご紹介しますが、増築する部分が10平米(6畳よりやや広いくらい)を超えると、役所への申請が必要となり、申請には費用がかかります。
まずは10平米を超えない範囲での増築を検討するといいでしょう。
間仕切りをなくしてリビングを広げる場合の費用は、建物の状況によって変わります。工事内容として多いのが、リビングの隣にある8畳程度の和室の間仕切りを撤去するケースです。
この場合、間仕切り壁の中に、家の耐震性を高める筋交いが入っている場合があるので、撤去するにあたりどう耐震性をもたせるかがポイントに。それに伴い、費用も変わってきます。
また、和室とリビングの天井のつくりが異なることが多いため、天井のリフォームをするかしないかでも費用は異なります。
担当者さん
いずれも建物の状況によりケースバイケースなので、金額はあくまで参考値として捉えてください。
お子さんのいるご家庭の場合、リビングの面積を広げつつ、全面改修するケースも見られます。以下のようなリフォームが挙げられます。
・「リビングイン階段」にして、家族と顔を合わせる頻度を増やす
・玄関ホールや廊下部分をリビングに取り込んでスペースを有効活用する
リビングの使い方や面積を広げる方法はさまざまあるので、リフォーム会社の担当者にいろいろ聞いてみるといいでしょう。
ちなみに、キッチンが使えれば仮住まいが必要になるケースはほとんどないので、ご安心ください。
リビング増築リフォームするときの注意点
リビングの増築リフォーム、間取り変更リフォームをするときに、意識したいポイントをご紹介します。
天井が低くなる可能性がある
まずは、雨仕舞(あまじまい)の関係で、広縁側の天井が低くなってしまう可能性がある点です。日本の木造住宅では、雨仕舞のために屋根に勾配をつけることが多いため、増築部分の天井が低くなることがあります。
リフォームというと家の内側に注目しがちですが、増築リフォームの場合は家の外側にも目を向けることが大事です。
リビングが広くなると、既存のエアコンでは容量が足りなくなることも。空調関係も意識しましょう。
10㎡を超える増築をする場合は役所への確認申請が必要
リビングに限らず増築する際は、増築する床面積が10平米を超える場合、役所への建築確認申請が必要になります。確認申請には手数料がかかる点に注意しましょう。
また、建物の面積は、建ぺい率や容積率によって最大値が決められているため、希望する面積を増やせないケースもあります。増築リフォームの際は、あらかじめ建ぺい率や容積率を確認しておくと安心です。
家の面積が増えると固定資産税も増えますね。
リビング増築リフォームの施工事例
リビングの増築リフォームのイメージを掴んでいただくために、鈴与ホームパルで行なった施工事例をご紹介します。
サンルームの設置で広々とした空間に
工事内容 | サンルームの設置 |
工期 | 1ヶ月半 ※ |
かかった費用 | 270万円 |
おばあさまがくつろげる空間をつくりたいというご相談を受け、リビングにつながる形でサンルームを設置した事例です。
外壁には高級感のある素材を採用し、見た目にもこだわりました。日の当たる明るい空間で、お孫さんと遊ぶのを楽しみにされているとのことで、嬉しい限りです。
素敵なガーデンルームに仕上がりました。
和室の壁を取り除き、開放感のあるお部屋に
工事内容 | 和室とリビングダイニングをつなげるリフォーム |
工期 | 10日間 |
かかった費用 | 90万円 |
和室の壁を撤去し、リビングダイニングと一体にしたリフォーム事例です。和室の畳はフローリングに替え、クロスも一新し、押入れをクローゼットにするなどして、全体の統一感を追求しました。
また、ドアの位置を工夫することで、より広々とした開放的な空間に。お客様からは「ピアノも無理なく置けて、120%満足です」と、嬉しいお言葉をいただきました。
和室から洋室に変えたいときに、参考にしたい施工事例です。
ほかにも、さまざまな施工事例をご覧いただけます。ぜひ、下記よりチェックしてみてください。
リビング増築リフォームまとめ
快適なリビングには、自然に家族が集まってくるものです。適切な広さを求めて行うリビングの増築、あるいは間取りを広げるという選択は、家族とのかけがえのない時間を守ることでもあります。
またリビングの増築や間取り変更は、ある程度工期が必要なリフォームです。ほかの部分のリフォームと合わせて行うと、数ヶ月ご一緒するケースもあります。
長くお付き合いするなかで心がけていることは、お客様にリフォームを楽しんでいただくことです。というのも、リフォームはお客様にとって非日常のこと。お打ち合わせを重ねたり、工事が始まれば職人さんが家を出入りしたりと、時間や体力を使います。
お客様に明るく前向きな気持ちで取り組んでいただけるよう、大変に思うことや不安な点がありましたら、ぜひ遠慮なくおっしゃってください。安心して進められるようサポートさせていただきます。
無事リフォームを終えてからも、アフターメンテナンスでお伺いさせていただきます。その点もご安心ください。
この記事のポイント | ・リビングを広くする場合、間取り変更で対応できるケースがある ・増築の費用相場は50万~250万など、施工内容によって幅がでる ・床面積が10平米超える増築は、役所への申請が必要になる |