二重窓を設置して後悔することはある?リフォームを失敗しないためのコツとは
断熱・結露・防音対策などに効果を発揮する二重窓。短時間で工事ができることもあり、人気の高いリフォームです。しかし、中には「二重窓にしたのに寒い」「思ったのと違った」と後悔してしまうケースも…。
二重窓のリフォームを成功させるためには、後悔の原因を知ることが大切です。そこで今回は、二重窓にして後悔した理由と対策、二重窓のリフォームで失敗しないコツをご紹介します!
二重窓にして後悔する理由としてはどういったものがある?
二重窓とは、今ある窓の室内側に、もう1つ窓を取り付けて窓を二重にすることで、素材には熱伝導率の低い樹脂サッシやペアガラスが使われています。まずは、この二重窓の設置で後悔してしまうケースと原因を見ていきましょう。
思ったよりも寒い・断熱効果がわからない
「寒さ対策のために二重窓にしたのに、思ったよりも寒い」と感じることがあります。
この理由として多いのは、1つの窓しか二重窓にしなかったことが挙げられます。リビングなど広い部屋の場合、窓は2つ以上あることが多いですが、断熱効果をしっかり得るためには、すべての窓を断熱施工する必要があります。
断熱されていない窓が残っていると、そこが弱点となり、期待する断熱効果は得にくくなります。
予算も大事ですが、効果も重視してリフォームプランを立てましょう!
結露が発生してしまった
二重窓は結露対策にも有効ですが、二重窓にしたのに結露が生じてしまうケースも見られます。
理由はいくつかありますが、主には二重窓部分の気密性の不足が考えられます。
工事では、今ある窓の木枠部分に2枚目の窓を設置しますが、家の老朽化などに伴い、木枠がゆがんでいることも少なくありません。このゆがみに対処せずに二重窓を設置すると、隙間が生まれ、そこに部屋の暖かい空気が入り込むことで、結露が生じてしまいます。
建物の状態に合った施工を行なってくれるリフォーム会社を選ぶことが大事です。
掃除や換気の際に手間がかかる
「掃除の手間が増えた」「窓の開け閉めが少し面倒に感じる」といった声もあります。
窓が2つになることで、窓拭き、レールの掃除などの手間は自然と増え、換気をするときは窓を2つ開けなければならないため、その分手間はかかります。
また、二重窓では性能を考慮してペアガラスを採用することが多く、もとの窓が1枚ガラスの場合、「窓が重たくなった」と感じることも。
これらの点は避けられない部分なので、事前に理解したうえで二重窓にするかどうかを判断しましょう。
期待するほど防音の効果が得られなかった
窓を二重にし、気密性を高めることで音の出入りを減らすことはできますが、音の侵入を完全に防ぐことはできません。そのため、思ったより防音効果を得られなかった、と感じることも。
窓メーカーでも防音効果を謳っていますが、ガラスである以上、防音壁などと同じ効果を生むのには限界があります。
また、音の感じ方は個人差が出やすい部分です。確実に防音したいときは、別の方法を試することも視野に入れたほうがいいでしょう。
換気口など窓以外から音が入ってくることもあります。
少し部屋が狭くなった
「二重窓にしたら部屋が少し狭くなったみたい」という方は、意外と多くいらっしゃいます。
部屋の内側にもう1つ窓が付くことで、実際に部屋は少し狭くなります。7cm程度のことですが、多少の圧迫感を覚える方は少なくありません。事前にどの程度出っ張ってくるかをイメージしておくと、設置後の変化が気にならなくなるでしょう。
カーテンの位置が変わる
今ある窓の木枠部分の広さによって、新しく取り付ける窓がカーテンレールに干渉してしまうことがあります。その場合は、カーテンレールの位置を変えて対処します。
部屋が少し狭くなるのと同様に、カーテンが部屋側に少し出てくるので、違和感をもつ方もいらっしゃいます。
リフォーム会社の担当者が現地調査に訪れる際、カーテンの位置が変わるかどうかも確認しておくようにしましょう。
二重窓を設置したことで変わる部分を、きちんと説明してくれるリフォーム会社に依頼できると安心です。
1ヶ所しか設置しなかった・後に追加工事をした
冒頭でご紹介したように、窓断熱は部屋単位で行うことがポイントです。1ヶ所しか設置しなかったことを後悔したり、追加工事で余計な費用がかかってしまったことを後悔される方もいらっしゃいます。
リフォーム工事は基本的に、一度にまとめて行なったほうが費用を抑えられます。得られる効果と予算を十分に検討し、最初から適切な数や施工方法でリフォームすることが大事です。
二重窓の効果を十分に感じられた方の中には、「家中の窓を二重窓にしたい!」という方もいらっしゃいます。
後悔しないために知っておきたい!二重窓のリフォームを失敗しないコツ
二重窓の設置で後悔したケースを踏まえ、二重窓のリフォームで失敗しないためのコツをご紹介します。二重窓は適切に取り付ければ、たくさんのメリットを得られる素晴らしいアイテムです。ポイントを押さえてリフォームに臨みましょう。
設置する目的を明確にする
二重窓を設置するときに、最も大事なことは、目的を明確にすることです。それによって、「選ぶ窓の種類」「設置する場所」「設置する数」が決まり、得られる効果も変わります。
また、そもそも二重窓の設置で解決できないケースも。たとえば「夏に西日が入って暑いから、暑さ対策で二重窓を設置したい」という場合、必要なのは窓断熱ではなく、日差しを遮る工夫です。庇(ひさし)やシェードの取り付けが効果を発揮します。
リフォームの目的を担当者にきちんと伝えることが成功のカギです。
費用だけで考えない
費用を抑えるために、1ヶ所だけに設置するのは避けましょう。二重窓の効果が十分に発揮されず、のちのち追加工事をするとなれば、逆に費用がかかってしまいます。
また、二重窓とひと口に言っても、メーカーによって種類があり、機能に応じて価格も異なります。寒い地域になるほどグレードの高い窓が求められますが、コストを気にしてグレードを下げると、期待する効果は得られません。
費用を抑えたいのであれば、補助金の活用がおすすめです。二重窓で利用できる補助金については、以下の記事で詳しくご紹介しています。
【2023年版】二重窓のリフォームで活用できる補助金をチェックしよう! >>
メリット・デメリットを理解したうえで検討する
二重窓には断熱や結露防止、省エネや防音・防犯効果といったさまざまなメリットがある一方、部屋が狭くなる、開け閉めに手間がかかるなど、デメリットといえる部分も存在します。
リフォームを検討するときは、メリットとデメリットを理解したうえで判断することが大事です。どの程度暮らしに変化があるのか知りたいときは、窓メーカーのショールームに足を運ぶとイメージしやすくなります。
相談しやすいリフォーム会社を選ぶことも大切です!
まとめ
二重窓は今ある窓を壊さずに、新しい窓を取り付けるだけで、大きな断熱効果を得ることができます。しかし、窓の選び方や施工方法によって効果のほどは変わるため、慎重な判断が求められるのも確かです。
鈴与ホームパルでは、お客様が何を求めてリフォームを検討されているかという点を重視しています。お困りごとは、遠慮なくリフォームアドバイザーにご相談ください。
二重窓のメリットや工事方法については、こちらの記事で詳しくご紹介しています。