COLUMNリフォーム豆知識
浴室 2024.08.16

お風呂の窓の寒さ対策は断熱性が重要!リフォーム~DIYまでご紹介

お風呂の窓の寒さ対策は断熱性が重要!リフォーム~DIYまでご紹介

お風呂に入る際に「浴室が寒い」と悩んでいる方は少なくありません。多くの場合は、お風呂の寒さは熱の出入りが大きい窓の断熱性によるものです。

お風呂の窓の寒さ対策を行うことで、浴室内を暖かく保ち、リラックスできる入浴時間を実現できるでしょう。 また、脱衣所との寒暖差を減らし、ヒートショックの防止にもつながります。

本記事では、リフォームやDIYを含む、お風呂の窓の寒さ対策について詳しく紹介します

お風呂の寒さ対策は窓の断熱性を高めるのが重要

お風呂の寒さ対策において、重要なのは、窓の断熱性を高めることです。 窓の断熱性が低いと、浴室内の熱が逃げやすく、外からの冷気も入りやすくなってしまいます。

一般社団法人日本建材・住宅設備産業協会によると、窓を含む開口部から約6割の熱が外に放出されるといわれています。 つまり、浴室内を暖かい状態で保てるかどうかは、窓の断熱性による影響が非常に大きいのです。浴室暖房を使用して室内を暖めても、窓の断熱性が低ければ熱が逃げてしまい、暖房効率が悪くなってしまいます。

また、 経年劣化によって窓の建付けが悪くなっていると、熱が逃げるだけでなく、隙間風が入ってくる恐れもあります。

お風呂の寒さは、単に快適性の問題だけではありません。 脱衣所とお風呂の寒暖差が大きいと、血圧の急激な変動によりヒートショックを引き起こすおそれがあります。お風呂の寒さ対策を適切に行い、快適かつ安全な入浴を楽しんでください。

鈴与ホームパル

お風呂は、家の中心ではなく外側に位置することが多いため、より寒さを感じやすいです。

お風呂の窓の断熱性を高める方法

お風呂の窓の断熱性を高めるには、大きく分けて2つの方法があります。 一つはプロの手によるリフォーム、もう一つは自分で行うDIYです。 それぞれの方法について、詳しく見ていきましょう。

リフォームによる断熱窓

プロの手によるリフォームなら、費用はかかりますが、高い断熱効果が期待できるでしょう。 浴室の窓ガラスを断熱効果のある複層ガラスに交換したり、内窓・二重窓を設置したりすることで、効果的な寒さ対策を行えます。

工期はリフォーム内容によって異なりますが、複層ガラスへの交換や内窓・二重窓の設置なら数時間〜半日ほどで可能です。 窓(サッシ+ガラス)ごと交換する場合は、数日かかる場合があります。

費用は窓の品質やサイズによって変動しますが、目安として複層ガラスへの交換は2〜4万円 、内窓・二重窓の設置は3〜10万円 、窓全体の交換は12〜20万円ほどが相場です。

DIYによる断熱窓

DIYの利点は、低コストで実施できることです。 窓にエアークッション(緩衝材)を貼ったり、プラダン(プラスチック製の段ボール)やポリスチレンフォーム(スタイロフォーム)を設置したりする方法が一般的です。窓の内側に設置すれば、窓周辺の冷たい空気と浴室の温かい空気が分かれ、二重窓のような構造で冷気対策ができます。

これらの材料は、窓の大きさに合わせて自由にカットできるため調整しやすいのが特徴です。ただし、隙間があると熱が出入りしてしまうため、しっかりと窓枠に当てはめ、隙間なく設置してください。

宅配便などの梱包材に使用されているエアークッションが余っていれば、ほぼ無料で対策することができます。 プラダンはホームセンターで購入できるため、こちらも費用を抑えてのDIYが可能です。

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まずは、DIYで試して断熱効果を感じたことをきっかけに、リフォームを実施される方もいらっしゃいます。

お風呂の窓を断熱する以外の寒さ対策

窓の断熱対策以外にも、お風呂の寒さを軽減する方法があります。ここでは、すぐに実践できる、以下の3つの方法を紹介します。
入浴中は換気扇を切る

・浴室や脱衣所に暖房器具を設置する
・浴室の壁や床に熱いシャワーをかける

それぞれ見ていきましょう。

入浴中は換気扇を切る

入浴中や入浴前は換気扇を切れば、外の冷えた空気を取り込まなくなるため、寒さ対策になります

加えて、日中にお風呂の窓を開けて換気している場合は、入浴の2~3時間前には窓を締めておくことをおすすめします。 これにより、浴室の温度を下げずに済みます。

冬の換気は入浴後に行うのが効果的です。 入浴中は暖かい空気を逃がさないようにし、使用後に湿気を排出することで、快適さと衛生面の両立が可能になります。

浴室や脱衣所に暖房器具を設置する

浴室や脱衣所にヒーターを置くことで、お風呂との温度差を抑えることができます。 これにより、ヒートショックのリスクを軽減することが可能です。

浴室用の暖房機には、壁掛け型タイプや天井埋込型、置き型など様々な種類があります。 設置場所や予算に応じて最適なものを選びましょう。

乾燥機能がついている暖房器具であれば、入浴後に浴室を乾燥させ、カビの発生を抑えることもできます。 寒さ対策と衛生面の向上を同時に実現できる、一石二鳥の対策といえるでしょう。

浴室の壁や床に熱いシャワーをかける

入浴の直前に浴室の壁や床に熱いシャワーをかけることで、湯気を浴室に満たし、温度と湿度を上げることができます

床を温めることで足元の冷えを防ぎ、ヒートショックのリスク軽減にもつながります。 特に冬場は、床の冷たさが体に与える影響が大きいため、この方法は効果的です。

ただし、お湯をかけてから時間が経ってしまうと再び冷えてしまうため、温めたらすぐに入浴することを推奨します。

お風呂の窓の寒さ対策にかかる費用を抑えるには?

お風呂の窓の寒さ対策は、快適性を高める重要な投資ですが、費用面で躊躇する方もいるでしょう。 ここでは、費用を抑えながら効果的な対策を行う方法について紹介します。

まずはDIYで試してみる

「とにかく安価に済ませたい」「どの程度の効果があるのか気になる」という方は、リフォームの前にまずDIYで試してみるのもいいでしょう。 DIYなら、少ない予算で窓の断熱性を向上させることができます。

たとえば、プラダン(プラスチック製の段ボール)を窓枠に合わせて取り付けることで、簡易的な内窓の役割をもたせることができます。 これにより、安価に対策を行うことが可能です。

DIYでの対策方法は様々あり、必要な道具は100均やホームセンターで全て揃えることができます。 自分で作業することで、費用を大幅に抑えられるのが魅力です。

ただし、見た目を気にする場合や、汚れやすさなど手入れが面倒になることを避けたい場合は、プロによるリフォームの検討をおすすめします。

補助金を活用する

お風呂の窓のリフォームを検討する際、国や自治体による補助金を活用できる可能性があります 。 これらの補助金を利用すれば、高品質な断熱リフォームを比較的低コストで実現できるでしょう。

窓リフォームに特化した国の補助金の一つが、2024年3月より交付申請の受付が開始された「先進的窓リノベ2024事業」です。 この補助金は、一戸あたり5万円から申請が可能で、上限は200万円とされています。 定められた性能要件を満たした製品や窓のサイズに応じて補助額が決まります。

また、地方自治体独自の補助金制度も存在します。 例えば、静岡県富士市では「断熱窓への改修に関する補助金」制度があります。 このような地域特有の補助金を利用することで、さらに費用を抑えられるでしょう。

補助金の詳細については関連記事を参照してください。

【2024年版】窓リフォームの補助金制度|国と自治体制度をご紹介>>

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「先進的窓リノベ2024事業」の補助金は、窓リフォーム時に活用できるため、お風呂以外の窓もぜひご検討ください。

まとめ

お風呂の窓の寒さ対策は、入浴時間を快適にするだけでなく、安全面でも重要な取り組みです。

本記事では、リフォームやDIYによる窓の断熱性向上から、換気扇の使い方や浴室暖房の活用まで、様々な対策方法を紹介しました。 中には、換気扇を切って入浴してみることや入浴前のお湯かけなど、今日からすぐに実践できる方法もあります。

また、 補助金を活用することで、リフォームでも費用を抑えて対策できる場合があります 。 快適な浴室環境の実現に向けて、まずはリフォーム会社に相談してみるのもいいでしょう。

寒さ対策を行うことで、冬のお風呂時間がより快適になり、ヒートショックのリスクも軽減できます。 自分に合った方法を選び、暖かく安全な入浴環境を整えていきましょう。

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