給湯器の主要メーカー4選!メーカーを選ぶときに確認したいポイントとは
給湯器のリフォームを考えている方のなかには、「どのメーカーを選んだらいいかわからない……」と悩まれる方も少なくありません。キッチンのように毎日使うものであればイメージしやすいものの、給湯器となると具体的にどういった違いがあるのか、イメージしにくいでしょう。
給湯器は、メーカーによって機能やデザインなどに違いがあります。自分の生活スタイルに合った給湯器の購入をするためにも、特徴を比較して確認しましょう。
今回は、給湯器の主要メーカーの特徴についてご紹介します。メーカーを選ぶときにチェックしたいポイントも取り上げているので、ぜひ参考にしてみてください。
給湯器と合わせて
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給湯器メーカーの国内シェアはどうなっている?
まずは、ガス給湯器メーカーの国内シェア率を見てみましょう。
リフォーム経済新聞の調査によると、2014年度の国内での割合はリンナイが42%、ノーリツが40%となっており、2つのメーカーで国内シェアの8割を占めている状態です。残りの2割は、パロマやパーパスといった他メーカーになります。
給湯器にはガス、電気などの燃料の種類がありますが、ガスを使用したエコジョーズを選ばれる方が多く見られます。一般社団法人 日本ガス協会の「エコジョーズの普及状況(累計出荷台数)」によると、2020年度には約1,000万台を超えています。
自動のお湯張りや追い焚き機能を始めとする機能面も充実しているほか、軽量化・コンパクト化も進んでいることから、エコジョーズが普及していったと考えられるでしょう。
【2022年度版】給湯器のメーカー4社を徹底比較
給湯器のメーカーはいくつかありますが、主要なメーカーとしては以下の4社が挙げられます。各会社の特徴や機能面について確認していきましょう。
・リンナイ
・ノーリツ
・パロマ
・パーパス
リンナイ
メーカーの特徴
リンナイは1920年に創業し、給湯機器を始めとする国内トップクラスの熱エネルギー機器の製造販売会社です。給湯機器のほかに、コンロやヒーター、業務用のレンジなどを製造しており、業務用機器をメインに展開しています。
た、全て日本国内で生産している点も特徴になります。給湯器(エコジョーズ)は必要な機能だけを残し、機能とは直接関係のない部分を削ることで、業界最軽量を実現。サイズの展開も多いので、スペースに合わせた給湯器の選択が可能です。
特徴的な機能
リンナイの給湯器には5つのエコモードがあり、いずれもリモコンで簡単に操作できます。どの程度省エネになっているか、リモコンの画面に表示できるようになっています。
省エネ湯はり | 浴槽のお湯が冷めてしまわないよう 自動で温度の設定を高くして、お湯はりをします。 |
自動たし湯オフ | 自動保温運転中に、自動たし湯機能のみオフにします。 ※フルオートタイプのみ |
節約保温 | お風呂の設定温度から1℃低い温度で自動保温運転を行います。 |
省エネ給湯 | 手洗い時など使用する水量が少ない場合に、 お湯を余分に沸かさないよう低い温度で燃焼し、 徐々に設定温度に近づけていきます。 ※対応熱源機との接続時のみ有効 |
エコおいだき機能 | 熱交換器内に残ったエネルギーを活用しておいだきが可能です。 ※暖房付きふろ給湯器のみ対応 |
また、災害時に役立つ停電モードもあります。電気が使えなくなっても、ガスと水道が使用可能であれば、給湯ができる機能になります。別売りの「停電対応ユニット」が必要になりますが、これを車のアクセサリーソケットに接続するだけで利用できるため、もしもの備えとしてあると安心です。
ノーリツ
メーカーの特徴
1951年に創業したノーリツ。「お風呂は人を幸せにする」を原点に、風呂釜「能率風呂A型」を発売し、日本にお風呂文化を広めました。
海外市場にも展開を広げ、中国やアメリカ、アジアなどにも進出しています。国内以外でも生産していることで、災害時にも対応できる仕組みを構築しました。
また2009年には、ガス石油機器業界初の「エコ・ファースト企業」に認定されています。企業が環境保全活動に関する取り組みを、環境大臣に自ら約束する「エコ・ファースト制度」に認定された企業のみに与えられる称号です。環境面に力を注いでいるノーリツだからこそ、省エネ機能はチェックしておきたいポイントです。
特徴的な機能
ノーリツの機能として、「UV除菌機能」があります。これは、UV除菌ユニットを通過するお湯をUVランプによって除菌してくれる機能になります。誰もお風呂に入っていない間にお湯をきれいにしてくれるため、次の人も快適にお風呂に入ることができるでしょう。
また、残り湯での洗濯にも便利です。長時間お湯を入れていても、一定時間ずつUV運転を繰り返すので、菌の増殖を抑制できます。部屋干ししたような嫌なニオイの発生も抑えられるでしょう。
このほか、「ごきげんオート」や「フレックス保温」といった温度調整機能も魅力のひとつ。家族によってお風呂に入る時間がバラバラという場合でも、適温を保ってくれます。
【ごきげんオート】
人が入浴するのをセンサーが感知します。ぬるさを感じる前に自動で追い焚きをし、快適な温度での入浴ができます。
【フレックス保温】
浴槽に貯めたお湯の温度の低下に応じで、「自動追い焚き」を行います。その際に、20分、45分、60分と追い焚きの間隔を変えることで、省エネルギーと効率的な保温を行います。
パロマ
メーカーの特徴
パロマは1911年に創業し、国内大手給湯器メーカーの中で最も長い歴史があります。全米No1のリーム社をはじめ、海外に多くのグループ会社を持ち、市場を世界に広げていきました。そのため、アメリカでは国内シェア率50%を占めています。
さらに、住宅に馴染みやすく、誰もが使いやすいシンプルなデザインの給湯器にすることで、世代を問わず多くの方からの支持を受けています。
特徴的な機能
パロマの給湯器の機能には、「Q機能」と「配管クリーン機能」があります。
【Q機能】
お湯を出す際に、はじめに冷水や熱湯が出た経験はあるかもしれません。これは冷水サンドイッチ現象と言い、シャワーを長時間使わなかった場合に起こります。
パロマの給湯器はこの現象を防ぐために、Q機能を採用。お湯が出るときの温度差を最小限に抑え、いつでも快適に使えるようにしています。
【配管クリーン機能】
お湯を抜く際に配管内にきれいな湯を流し自動洗浄する機能になります。汚れがちな配管を繰り返しきれいにできるため、お湯が濁ってしまうといったリスクを抑えられます。こちらの配管クリーン機能は、フルオートタイプだけではなく、オートタイプにも搭載されているのも嬉しいポイントです。
パーパス
メーカーの特徴
1946年創業のパーパスは、今では主流となっている給湯器「エコジョーズ」を日本で初めて開発しました。給湯器の製造に特化しているメーカーで、温水暖房システムや太陽熱利用システムなど、給湯器に関するさまざまな商品を開発してきました。
エコジョーズのラインナップも豊富で、過去には4年連続大阪ガス株式会社の「品質大賞」を受賞し、品質にも定評があります。全面をフラットに仕上げた「ステルスリモコン」もパーパスならではのデザインと言えるでしょう。
特徴的な機能
パーパスは、美容と健康にフォーカスした独自機能が大きな特徴です。消費カロリーや体脂肪率などを測定できるほか、半身浴モードもあります。このモードでは、自動で半身浴に適した温度や水位に調節してくれるため、健康管理にも役立ちます。
また、安心して入浴できるようセンサーを活用した機能も搭載されています。浴室の在室を浴室リモコンの人感センサーとドアセンサーで検知し、入浴すると水位センサーで入浴を検知してくれます。入浴中の動きがなかったり、異常が発生したりした場合はチャイムと音声でお知らせしてくれるので安心です。
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給湯器のメーカーを選ぶときに確認したいポイント
給湯器交換では、多くの方が既存のものと同じメーカー、同じサイズを選ばれる傾向にあります。しかし、部品などの在庫状況に応じて、メーカーを変更するケースもあり、どういった点をみたらいいか確認しておくと安心です。
メーカーを選ぶ際にチェックするポイントは、以下の3つです。
【メーカー選びで確認したいポイント】
・号数
・リモコンの表示画面や機能
・配管の穴の数
給湯器によってリモコンの表示画面も変わるケースもあるため、同じ仕様のリモコンがあるのか確認するといいでしょう。また、お風呂によっては配管の穴が1つのものと、2つのものがあるので、給湯器もそれに応じたものであるのか確認してみてください。
給湯器のメーカーまとめ
給湯器の主なメーカーについてご紹介しました。それぞれの特徴を理解することで、自分の生活スタイルに合った給湯器が探しやすくなるかもしれません。
鈴与ホームパルでは、お客様のお困りごとやご希望に合った商品をご提案させていただきます。給湯器の交換にあたって気になる点があれば、お気軽にご相談ください。
この記事のポイント | ・国内シェア率はリンナイ、ノーリツの割合が高い傾向 ・現在はガスを使用した「エコジョーズ」が主流 ・リンナイやノーリツのほか、パロマ、パーパスといったメーカーがある |
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