お風呂リフォームの費用はどれくらい?内容ごとの費用や変動する要因を解説
お風呂をリフォームしたいけれど、一体どのくらいの費用がかかるのか気になっている方はいませんか?
浴室リフォームの費用は、まずリフォームの種類によって変わり、そのほかサイズや素材、オプション設備、必要な修繕の有無などによって変動します。それぞれの相場が分かれば、必要な予算も見えてくるでしょう。
この記事では、お風呂リフォームの費用相場をまとめました。どんなお風呂にリフォームしたいかをイメージしながら、価格面で失敗しないためのコツを掴んでいきましょう。
人気の素材やオプション設備もご紹介します!
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お風呂リフォームの費用は80~200万円
リフォームの種類 | 費用相場(本体+工事費) | 工期目安 |
①ユニットバスから ユニットバス | 80〜110万円 | 5日間 |
②在来浴室からユニットバス | 100〜130万円 | 7日間 |
③お風呂の拡張・移動・増築 | 200万円〜 | 7〜10日間 |
浴室全体を新しくする場合、リフォームの種類は大きく3つに分けられます。それぞれ施工内容が異なり、かかる費用にも違いが生まれます。
戸建ての場合は上記のとおり、80〜200万円程度が相場です。金額は、ユニットバス本体の費用に加え、解体費、処分費、工事費などを含む総額なので、基本的にはこの金額でリフォームできます。
ただし、手すりや浴室暖房機などはオプションになり、そのほか修繕が必要な場合は別途費用がかかるので注意しましょう。それでは、3つのお風呂リフォームの詳しい費用相場を見ていきましょう。
お風呂リフォームにかかる期間は、こちらページで詳しくご紹介しています。
お風呂リフォームにかかる期間はどのくらい? 工事前に知っておきたいこと>>
①ユニットバスからユニットバス
・費用相場:80~110万円
・工期目安:5日間
ユニットバスとは、あらかじめ工場で製造されたお風呂のパーツ(浴槽・壁・床・天井)を、現場で組み立てて完成させる浴室のこと。メーカーはさまざまありますが、サイズは同じ規格で展開されています。
そのため、もとのお風呂がユニットバスであれば、同じサイズのユニットバスに交換するのが基本です。比較的スムーズに工事を進められるため、3つのなかで最も費用を抑えることができます。
【費用の内訳の例 ※一般的なケース】
費用の項目 | 費用 |
ユニットバス(組み立て代含む) | 48.5万円 |
解体工事(養生費、処理費等含む) | 9.4万円 |
水道工事 | 7.2万円 |
電気工事 | 7.8万円 |
大工工事 | 5.08万円 |
洗面室内装張り替え工事 | 2.8万円 |
諸経費(工事費の5%) | 1.61万円 |
合計リフォーム費用 | 82.39万円 |
最近の住宅はほとんどがユニットバスなので、当社でもユニットバスの交換リフォームが一番多いです。
②在来浴室からユニットバス
・費用相場:100~130万円
・工期目安:7日間
在来浴室とは、床や壁、浴槽などのパーツを一から現場で造る浴室のことです。総タイル張りのお風呂をイメージすると分かりやすいと思います。
在来浴室からユニットバスにする場合、ユニットバスを設置するための「土間打ち」という工事が必要になるほか、浴室の状態によって解体や大工工事も大掛かりなものに。そのため、ユニットバスを交換するリフォームよりも、費用は高くなる傾向にあります。
【費用の内訳の例 ※一般的なケース】
費用の項目 | 費用 |
ユニットバス(組み立て代含む) | 51.4万円 |
解体工事(養生費、処理費等含む) | 15.7万円 |
水道工事 | 9.35万円 |
電気工事 | 4.9万円 |
大工工事 | 7.5万円 |
洗面室内装張り替え工事 | 2.8万円 |
土間打ち工事 | 10万円 |
諸経費(工事費の5%) | 2.64万円 |
合計リフォーム費用 | 104.29万円 |
リフォームを機に、在来浴室からユニットバスに切り替える方が多いです。
③お風呂の拡張・移動・増築
・費用相場:200万円~
・工期目安:7〜10日間
浴室のスペースを広げたい、浴室の場所を移動させたい、という方もいらっしゃると思います。しかし、工事の規模が大きくなり費用もかさむため、実際には先にご紹介した2つの方法で対応することがほとんどです。
ただ、もちろん工事自体は可能です。お風呂の拡張・移動・増築をお考えの方も、お気軽にご相談ください。
お風呂リフォームの費用が変動する要因
同じ種類のリフォームであっても、費用は一律ではありません。たとえば、古いユニットバスを新しいユニットバスに交換するときの費用相場は80〜110万円と、30万円の幅が生まれます。
費用が変動する主な原因は次の6つです。
・浴槽の素材
・ユニットバスのグレード
・ユニットバスのサイズ
・窓の改修
・お風呂まわりの改修・修繕
・オプション設備
浴槽の素材
ユニットバスの素材 | 特徴 | 費用感 |
FRP | ・浴槽に使われている素材としては最もポピュラー | 最も価格が安い |
人工大理石 | ・強度や汚れにくさなどの機能面はFRPを上回る | FRPよりも15万円程度高い |
ホーロー | ・保温性に優れ、見た目も美しい ・お風呂の素材としては高級ラインに該当する | FRPと比べ20〜30万円程度高い |
どんな素材でできた浴槽を選ぶかによっても費用に差が生まれます。よく選ばれる素材は、FRP・人工大理石・ホーローの3種類です。
FRPとは、プラスチックに繊維を混ぜてつくられた繊維強化プラスチックのこと。種類が豊富で、価格も抑えられることから、当社のお客様の8割がFRPの浴槽を選んでいます。
続いて多いのが、人工大理石。キッチンでも人気のある素材で、強度と防汚性が高い分、費用はFRPより高くなります。
予算に余裕があれば、ホーローもおすすめです。保温性が高く、見た目に高級感があり、お手入れも簡単に行えることから、浴槽にぴったりの素材といえます。
ユニットバスのグレード
同じメーカーでも、グレードの違いで費用は大きく異なります。ここでは一例として、タカラスタンダードのユニットバス2つを見比べてみましょう。
グレード | エメロード(シンプル) | グランスパ(スタンダード) |
費用 (1616・1坪)※ | ¥532,000〜(税抜) | ¥684,000~(税抜) |
主な特徴 | ・ステンレス浴槽 ・ホーロークリーン浴室パネル ・キープクリーンフロア ・ぴったりサイズシステムバス ・パーフェクト保温 ・耐震システムバス など | ・キープクリーン浴槽/FRP浴槽 ・ホーロークリーン浴室パネル ・キープクリーンフロア/FRPフロア ・ぴったりサイズシステムバス ・パーフェクト保温 ・耐震システムバス など |
このように、備わっている機能や素材の違いによって価格が変わります。グレードが高ければ、その分お風呂で過ごす時間は快適になるでしょう。
選ぶ際は、ショールームに出向いて実物を見ることをおすすめします。
ユニットバスのサイズ
ユニットバスのサイズも費用を左右するポイント。サイズが大きくなれば費用も高くなります。
たとえば、上記でご紹介したタカラスタンダードのグランスパでは、サイズごとに以下のように価格が設定されています。メーカーにもよりますが、サイズに応じて5~10万前後変わるイメージです。
【グランスパ・FRP仕様】
サイズ | 費用(税抜き) |
0.75坪(S1216) | 384,500円~ |
1坪(1616) | 418,000円〜 |
1.25坪(1620) | 452,000円〜 |
ユニットバスには一定の規格サイズがあり、「1216」や「1616」は幅と奥行きを示しています。たとえば、1616は幅160cm、奥行き160cmのユニットバスということです。
一般的な戸建て住宅の浴室の広さは0.75~1坪ほどです。
窓の改修
お風呂の窓の位置によっては、浴槽と窓との干渉を避けるために、窓の高さや大きさを変えるリフォームが必要になることがあります。
せっかく窓を改修するのなら、内窓や目隠し用の格子を取り付けるなど、防寒・防犯対策も検討してみてもいいかもしれません。リフォームは複数に分けて行うより、一度に行ったほうがコストを抑えることができます。
お風呂まわりの修繕(補修・補強)
お風呂まわりの構造体(柱、壁、土台など)が劣化・腐食しているケースも、残念ながら少なくありません。この場合、補修あるいは補強が必要となり、工事費用は1箇所につき4〜5万円が目安です。
補修の詳細は解体時にはっきりしますが、以下のような症状があれば、構造体が傷んでいる可能性が高いです。
・洗面所の床がふかふかする
・在来浴室のタイルにヒビが入っている
・シロアリが出る など
また、2006年9月以前(※)に建てられた家は、建築時にアスベストが使われている可能性がゼロではありません。アスベストが使用されている場合は、浴室解体時にアスベスト飛散防止の工事が必要となり、工事費用の相場は5〜10万円程度となります。
※労働安全衛生法施行令の改正に伴い、2006年9月1日からアスベストの製造・使用を禁止
当社では、かかる費用はすべて事前に提示し、お客様に確認いただいてから対応しています。
オプション設備
オプションの種類 | 金額目安(工事費込み) |
手すり/握りバー | 1本8,000~9,000円 (L字の場合も1.5万円以下) |
浴室暖房機 | 10万円 |
浴室暖房乾燥機 | 15万円 |
オプション設備の有無でも費用は変わります。上記の「手すり/握りバー」「浴室暖房機」「浴室暖房乾燥機」は、とくにニーズの高い設備です。
なかでも手すりと握りバーは、当社のお客様のほぼすべてが取り付けている人気の設備。値段も安価なため、複数本付けられる方も多いです。
また、お風呂リフォームをするきっかけとして多いのが「寒いお風呂を暖かくしたい」というもの。決して安いものではありませんが、浴室暖房機や浴室暖房乾燥機を必須の設備と考える方は少なくありません。
浴室暖房機はヒートショック予防にも有効です。
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お風呂リフォームの費用に関してよくある質問
ここからは、お風呂リフォームの費用について、よくいただく質問をまとめました。より詳しく知りたいという方は、直接リフォーム会社の担当者に尋ねてみましょう。
戸建てとマンションで費用に違いはある?
戸建てよりもマンションのほうがリフォーム費用は高くなる傾向にあります。
マンションでのリフォーム費用が高くなるのは、共用部分への養生費や、エントランスから住戸までの搬入費などが追加でかかることが原因です。
たとえば、マンションでユニットバスからユニットバスにリフォームするときの費用相場は、90~120万円。戸建てより、10万円程度高くなるイメージです。
マンションのお風呂リフォームについては、こちらの記事をチェックしてください。
マンションのお風呂をリフォームしたい! 費用相場や会社の選び方について>>
お風呂リフォームに補助金は使える?
お風呂リフォームでも、国や自治体による補助金制度を利用できるケースがあります。
たとえば、国が実施する「こどもエコすまい支援事業(※)」では、以下のようなエコ住宅設備を導入すると、一定額の補助金を受けとれます。
・高断熱浴槽
・高効率給湯器(エコキュートなど)
・節湯水栓
※令和5年度7月時点の情報になります
このほか、手すりの取り付けなどバリアフリーに関するリフォームでは、介護保険の適用を受けられることも。条件等は自治体のホームページなどで確認できます。
補助額や要件は制度によって異なるため、リフォーム会社の担当者に相談しながら進めるといいでしょう。
お風呂リフォームで使える補助金については、こちらの記事で詳しく解説しています。
お風呂のリフォームに補助金は使える?対象となる制度について解説>>
予算が少ない場合はリフォームできない?
予算が少ないとリフォームできる内容は限られますが、まったくできないというわけではありません。以下のような部分的なリフォームであれば、10〜30万円程度で行うことが可能です。
・手すりの取り付け
・内窓の設置
・換気扇の交換
・浴室暖房乾燥機や浴室暖房機の導入
・浴槽のみの交換
お風呂の状態によっては、部分的なリフォームで悩みを解決できることもあります!
10〜30万円でできるお風呂リフォームをまとめた記事もあるので、こちらもぜひチェックしてみてください。
10万から30万でどんなお風呂リフォームができる?費用を抑えるコツも解説>>
お風呂リフォームの費用まとめ
お風呂リフォームにかかる費用と費用が変動する要因を、さまざまな視点から解説しました。ユニットバスのグレードや素材などは、ショールームで実物を確認する、リフォーム事例でイメージを膨らめるなどしておくと失敗が少ないです。
一方、窓の改修や構造体の補修などについては、リフォーム会社とコミュニケーションをとって必要な措置を取りましょう。
鈴与ホームパルでは現地調査をしっかり行い、行う可能性のある工事はすべて事前にお伝えし、納得いただいたうえで工事をスタートします。費用面でも安心して進められるよう、きめ細やかに対応させていただきます。
この記事のポイント | ・お風呂リフォームは大きく3種類あり、費用はユニットバスの交換が一番安い ・追加される工事の費用がどうなっているか、見積書の内容を確認する ・オプション機能では、手すりや浴室暖房乾燥機が人気 |
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