キッチンシンクの素材選びに悩んでいる方必見!素材ごとの特徴や選ぶときの考え方をご紹介
新築あるいはキッチンリフォームを検討されている方の中で、キッチンシンクの素材選びに迷われている方はいませんか。どの素材のシンクにするかによって、見た目はもちろん、調理の作業効率やお手入れのしやすさが変わります。
そこで本記事では、キッチンシンクの素材ごとの特徴やメリット・デメリットをまとめました。自分に合う素材を見つけて、満足度の高いキッチンを完成させましょう!
キッチンシンクに使われる素材の種類
素材 | メリット | デメリット |
ステンレス | ・サビにくく、耐熱性がある ・汚れが目立ちにくい ・耐衝撃性に優れている ・コストを抑えやすい | ・傷がつきやすい ・水音が響きやすい |
人工大理石 | ・お手入れがしやすい ・耐久性がある ・形状と色のバリエーションが豊富 | ・熱にやや弱い ・シミがついたり変色したりすることがある ・耐衝撃性にやや難あり |
ホーロー | ・お手入れが簡単 ・耐久性や耐熱性に優れている | ・選べるデザインが少ない ・コストが高くなりやすい |
キッチンシンクの素材として代表的なものは、「ステンレス」「人工大理石」「ホーロー」の3つです。
システムキッチンにおいては、「ステンレス」あるいは「人工大理石」を選ばれる方がほとんどです。それぞれの特徴とメリット・デメリットを詳しく見ていきましょう。
ステンレス
メリット | ・サビにくい ・耐熱性がある ・茶しぶなどの汚れが目立ちにくい ・食器類を落としたときの耐衝撃性に優れている ・コストを抑えやすい |
デメリット | ・絶対にサビないわけではない ・傷がつきやすい ・水の音が響きやすい |
ステンレスは、ステン(シミ・汚れ・サビ)がレス(少ない)という意味を持つ金属です。
サビにくく強度があり、-196℃から1,000℃まで耐えられる熱対応性を持つステンレスは、シンクとしても優秀な素材。主要キッチンメーカーのすべてで採用されています。
茶しぶなどの汚れがつきにくく、ある程度の柔軟性があることから、お皿やコップを落としても割れにくいといった特徴があります。また、比較的安価なので、コストを抑えやすい点もメリット。
デメリットは、使っているうちに細かい傷がつきやすく、シンクに当たる水の音や、熱湯を流したときの音が気になる点です。ただ、傷に関しては、傷がつきにくいようにコーティングを施したものを選ぶことで解消できます。
ステンレスはキッチンのワークトップ(天板)としても人気の高い素材。ワークトップをステンレスにすると、自然にシンクもステンレスにする方が多く、当社のお客様の大半がステンレスシンクを選ばれています。
人工大理石(人造大理石)
メリット | ・お手入れがしやすい ・耐久性がある ・三槽シンクなど形状のバリエーションが豊富 ・色のバリエーションが豊富 |
デメリット | ・熱にやや弱い ・茶しぶなどを放置するとシミになってしまう ・紫外線や漂白剤などで変色することがある ・食器類を落としたときに割れることがある |
人工大理石は、大理石を使用せずに、ポリエステルやアクリルなどの樹脂を着色した素材です。ポリエステル系とアクリル系で特徴が異なりますが、おおむね油や水に強く、汚れを取りやすいため、掃除がしやすいのが特徴です。
また、樹脂は加工がしやすいことから、三槽シンクなど形の選択肢が広いのも魅力。色のバリエーションも多いため、インテリアにも合わせやすいです。
ただ、明るい色の場合は、茶しぶなどの汚れが目立ちやすい点がデメリット。また、ステンレスより硬質なため、お皿などをうっかり落とすと割れてしまうことがあります。
当社では、ステンレスの次に選ばれることの多い素材です。
ホーロー
メリット | ・お手入れが簡単 ・耐久性や耐熱性に優れている |
デメリット | ・選べるデザインが少ない ・傷がついてしまった場合にサビる可能性がある ・コストが高くなりやすい |
ホーローは金属とガラスを組み合わせた素材で、両方のいいところを併せ持っています。
油や水に強く、拭き取るだけで汚れが取れるためお手入れが簡単。熱やサビにも強く、使い方にもよりますが、何十年もキレイなままで使い続けられるほど耐久性の高い素材です。
ただ、システムキッチンのシンクには採用されていないため、造作キッチン(オーダーメイド)の方向けの素材と言えます。そのため、デザインの選択肢が少なく、コストは高くなりがちです。
キッチンシンクの素材を選ぶときのポイント
シンクの素材選びで迷ったときは、以下の3つをポイントにすると選びやすくなります。
・キッチンの印象や雰囲気を考える
・使い勝手で気になる点がないか確認する
・お手入れがしやすいか見極める
使い勝手やお手入れのしやすさを考えると、おのずと素材やデザインなどが決まってくる傾向にあります。
キッチンの印象や雰囲気を考える
シンクの素材選びでは、ワークトップ(天板)の素材との相性をベースに考えることが多いです。
同一素材にすれば、ワークトップとシンクのつなぎ目がなくなり、全体的に統一感が生まれます。加えて、つなぎ目に発生しやすい汚れやカビを防ぐことができます。
ワークトップとシンクそれぞれの機能性を重視して違う素材にした場合は、つなぎ目は目立ちますが、使いやすさは増すでしょう。
また、一般的に北側に配置されることの多いキッチンは、空間が暗くなりがちです。明るいキッチンにリフォームしたい場合は、色の選択肢が多い人工大理石を選ばれる方が多いです。
求めるキッチン像によって最適な素材が変わります!
使い勝手で気になる点がないか確認する
今お使いのシンクの使い勝手の部分で、改善したい点がないか確認しましょう。
改善点があれば、違う素材・形のものを選ぶことで解決できることがあります。改善点がなければ、扱いに慣れた同じタイプのものを選ぶのもひとつです。
素材や形が変われば、質感や間口、スポンジ収納などの部分はもちろん、排水口の形も異なるもの。今までと違うタイプのシンクにするのであれば、排水口の使いやすさもチェックしましょう。
お手入れがしやすいか見極める
お客様にどんなキッチンがいいか尋ねたとき、「お手入れのしやすさ」と答える方は多いです。
油が飛んでも調味料をこぼしても、簡単に汚れを取り除ける素材は、それだけで掃除の手間を減らしてくれます。
また、掃除の際に強めに擦っても傷がつきにくい、洗剤などの薬品に強いといった点もポイントです。
キッチンを常にピカピカの状態にしていたい方や掃除が苦手な方は、メンテナンスが楽な素材を選ぶと、キッチンに立つことがさらに楽しくなってきます。
人目につきやすいオープンキッチンの場合は、とくにお手入れしやすい素材がおすすめです。
キッチンシンクの素材はどれがおすすめ?
素材の特徴や選ぶときのポイントを踏まえ、重視したいこと別におすすめのシンク素材をご紹介します。
・お手入れを重視するのなら、ワークトップと同じ素材がおすすめ
・コスト重視なら、ステンレスがおすすめ
・キッチンの明るさを重視するのなら、人工大理石がおすすめ
ステンレスと人工大理石でお手入れの仕方は異なりますが、いずれも掃除しやすい素材です。そのため、ワークトップと同一素材にして、つなぎ目を作らないことがポイントになります。
費用を抑えたければ、低価格な製品も充実しているステンレスがおすすめです。ただし、安価なステンレスは傷が目立ちやすいため、傷が気になる場合はグレードを上げることも検討しましょう。
そして、キッチン空間を明るくしたいときは、ライトな色の人工大理石がおすすめ。想像以上に、見た目の印象が変わります。
キッチンシンクの素材選びまとめ
キッチンの素材選びでは、キッチンの雰囲気や使い勝手の良さなどがポイントです。その中で最も優先したいことを明確にしておくとスムーズに進められます。
また、リフォーム会社やキッチンメーカーのショールームで、実際に素材に触れてみることも大切です。その際には、今お使いのキッチンで不便に感じていることや困っていることを、どんどん担当者にお伝えください。
「こうしたい」というご要望を聞けるのもうれしいですが、「こんなところで困っている」という点を聞けたほうが、お客様に適したキッチンシンクをご提案できることがあります。愛着をもって使い続けられるキッチンシンクを、一緒に見つけていきましょう。
この記事のポイント | ・キッチンの素材選びは「耐久性・お手入れのしやすさ・デザイン性」がポイントに ・ステンレスや人造大理石、セラミックなどそれぞれの素材に特徴を確認する ・素材の特徴から自分の悩みごとと照らし合わせて考える |