外壁を張り替えリフォーム!費用や工事を考えたい時期を解説
外壁の張り替えとは、既存の外壁材を撤去して新しい外壁材に交換するリフォーム方法です。外壁リフォームのなかでも最も大掛かりな工事となりますが、その分気になる箇所はとことん修繕できる良さがあります。
この記事では、外壁を張り替えるときの「費用はどのくらい?」「張り替え時期の目安はいつ?」「工事はどんな手順で行うの?」など、お客様からよく寄せられる疑問にお答えします。
張り替え以外の方法もご紹介しているので、比較しながら見ていきましょう。
外壁の張り替えにかかる費用
まずは、張り替えの費用相場を見ていきましょう。新しく取り付ける外壁材がサイディングかモルタルかによって費用は異なりますが、おおむね以下の金額が目安となります。
種類 | 費用相場 |
張り替え | 約200~300万円 |
外壁の張り替えは、外壁リフォームのなかで最も高額になりやすい工事です。ただ、外壁全体ではなく、一部分だけ張り替えることも可能なので、劣化が激しい部分だけ張り替える方法もあります。
外壁の張り替え費用には以下のような工事が含まれます。
・足場工事
・既存外壁の撤去
・下地処理
・防水シート張り
・新しい外壁材の張り付け
・ひさしやサッシ回りの板金工事
・シーリング(外壁材同士の隙間埋め)
また、外壁の張り替え工事のタイミングで、屋根リフォームや雨戸やベランダ回りの防水工事を行う方もいらっしゃいます。
足場が必要になるリフォームは、一緒のタイミングで行ったほうがお得です!
既存の壁の撤去
外壁リフォームのなかで張り替え工事が高額になりやすい理由は、ほかの工事方法にはない既存壁の撤去作業があるためです。外壁をすべて剥がす大掛かりな工事となるので、職人の人数は増え、工期も長くなります。
また、廃棄するための費用も必要です。築年数の古い戸建てでは、既存の外壁材にアスベストが含まれていることも。その場合、アスベストの専門業者に依頼して廃材処理を行うため、通常よりもさらに費用がかかります。
アスベストを含む外壁材をリフォームする際は、周囲への飛散に注意が必要です。地域によって規定があり、それに従ってリフォームすることになります。
サイディングボードの種類
外壁材で最も普及しているのがサイディングです。サイディングには4つの種類があり、壁の張り替えでは窯業系サイディングが一般的ですが、近年はコストパフォーマンスの良い金属系サイディングを選ばれる方も増えてきています。
金属系なかでも特に人気なのが「ガルバリウム銅板」です。窯業系サイディングはレンガ調、タイル調などデザインが豊富で、好みの見た目に仕上げやすい点が魅力です。
金属系サイディングも色や質感などを選べますが、モダンなデザインが多いため、好みが別れるかもしれません。
張り替えのリフォーム費用を抑えたいときは、外壁材の選び方もポイントです。
外壁の張り替えを考える時期
外壁の張り替え時期の目安は、外壁の劣化症状と住まいの築年数で判断することができます。少しでも気になる方は、できるだけ早めにリフォーム会社に相談しましょう。
劣化症状から考える
以下の劣化症状が張り替えのサインです。ご自宅の外壁を確認してみましょう。
・外壁材に大きなヒビ割れがある
・外壁材が浮いたり反ったりしている
・下地が見えるほど外壁材が剥がれている
・外壁材を触るとボロボロと崩れる
・雨漏りがする
雨漏りがする場合は、壁の内部まで傷みが広がっている可能性が高いです。放置すると住まいの劣化が進んでしまうので、早めに対処することをおすすめします。
早めに手を打てば、リフォーム費用を抑えることにもつながります!
築年数から考える
外壁材にはいくつか種類があり、それぞれに耐用年数があります。以下に、外壁材の種類ごとの耐用年数をまとめました。
外壁材 | 耐用年数 |
窯業系サイディング | 20〜40年 |
金属系サイディング | 30〜40年 |
木質系サイディング | 20〜30年 |
タイル | 30〜40年 |
トタン | 10〜30年 |
耐用年数に幅があるのは、立地条件や素材のグレードによって劣化の進み具合が異なるためです。 メンテナンスをしていない期間や築年数が耐用年数を超えている場合は、あらためて外壁の劣化状況をチェックしてみてください。
外壁の張り替え工事にかかる期間
サイディングに張り替えるときの工期は、およそ1ヶ月です。ただし、繁忙期で職人さんの人数が少なかったり、天候不良が続いたりすると1ヶ月以上かかることがあります。
また、壁を剥がしたとき、内部の木材が腐食しているなど損傷が激しい場合も工期は延びます。リフォームは工事を始めないとわからないことが多いため、リフォーム会社の担当者とコミュニケーションを取りながら進めていきましょう。
外壁張り替えの工程・流れ
日数 | 工程 |
1日目 | 足場の設置、外周の養生 |
2~5日目 | 既存の外壁の解体作業、処分 |
5~7日目 | 塗膜下地の処理、防水シート張り |
8~22日目 | 外壁材を張る、サッシ回りの板金工事 ※2週間程度 |
23~25日目 | シーリング |
26日目 | 足場などの解体、引き渡し |
外壁の張り替え工事は、上記の工程で行います。要約すると、足場の設置→既存壁の解体→下地処理→外壁材の張り付け→シーリング→足場の解体となります。外壁リフォームでは、始めから最後まで足場と養生シートが設置されているため、採光や通風が妨げられることがあります。
また、防犯面にも注意が必要です。足場があるため、普段よりも外から侵入しやすい環境になっています。
足場の設置や壁の解体、張り付け時には大きな音が鳴ります。その点も理解しておきましょう。
外壁を張り替え以外で直す方法
外壁リフォームを張り替え以外で行う方法として、「塗り替え」と「カバー工法」が挙げられます。カバー工法とは、既存の外壁の上に新しい外壁を重ねて張る工法のことです。外壁の劣化状況に応じて、適切な方法を選択します。
外壁の劣化が軽ければ塗り替え、劣化が激しければ張り替え、両者の中間がカバー工法となります。
当社で行うことの多い外壁リフォームは、圧倒的に塗り替えです。次いでカバー工法、張り替えの順となります。これはリフォーム費用の安い順でもあります。
外壁のメンテナンスを何年もされていない場合は、致命的な劣化になる前に外壁リフォームを行うことで費用を抑えることができます。
外壁の張り替えまとめ
外壁リフォームのなかで張り替えは、唯一壁の内部を確認できる工事方法です。費用はかかりますが、外壁の機能を最も正常に保ちやすいリフォーム方法といえます。現状の外壁の状態を考慮し、検討してみてはいかがでしょうか。
また、外壁リフォームでは近隣への配慮も大切にしています。工事で出るゴミが飛散してご迷惑をおかけしていないか、外壁塗装やカバー工法では壁の高圧洗浄を行いますが、洗濯物が濡れてしまわないかなど、細かな点に注意しながらリフォームを進めています。
ご近所へのご挨拶もリフォームアドバイザーがきちんとさせていただきます。
この記事のポイント | ・外壁の張り替えの費用相場は200万~300万 ・外壁の張り替えにかかる工期は1ヶ月ほど ・外壁の劣化が気になり始めたら、早めに相談する |